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職人だからこそ実現できる

木造住宅の設計から工事監理・大工工事・現場管理を一貫して行なっています。
建築が好き、木が好き、作るのが好き、体を動かすのも好き、その結果このスタイルとなりました。分業化が当たり前な現在では非効率なやり方かもしれませんが、お客様との細かなやり取りから現場での詳細な納まりまで全てを把握して進めることができます。机上と現場の温度差はありません。今や既製品のアセンブリーのような住宅がほとんどです。その中では前述のようなことは必要ないかもしれません。しかし詳細な部分までこだわって設計した建築物を実現するには職人の技能は必要不可欠です。自分たち自身が一棟一棟全力で想いを込めて作ることでその気持ちは大工以外の職人の方々にも伝わるものです。そしてお客様の満足に繋がると信じています。

自然と出る豊かな個性

一度きりの人生、楽しまなければ損です。人それぞれ個性があるように住宅もそこでしか味わえないあり方を追求することで自然と個性的なものになっていくと思います。ロケーションに合わせて、できる限り外部の自然環境とのつながりを意識してなるべくオープンに、そしてアクティブな気持ち、ポジティブな気持ちになれるように考えます。それは室内も機能的に、使い勝手良く考えることにつながります。使い勝手の良い家はやはり心地良い。さらに自然素材を多く使うことで違和感なく外とつながります。住宅が世間の早い流れの中でも自分たちの生活をいつも実感できるようなものであれば嬉しい限りです。

木造は植物造です

木造に使われる素材が他の構造と一番違うところは生き物だという点です。木も建材になった途端工業製品のように扱われますが元々は山に育った植物です。いわば植物構造。個性があったり変化したり色々です。これほど多彩な加工を施されたり経年変化を楽しめる素材もないと思います。構造材は県産材(主に東白川村、白川町)を使用して安心できる構造体となります。

ヴィンテージになり得るか

手仕事製品でも工業製品でもその時代の中で思いのこもったものは時代を超えて大切にされます。まさにそんな住宅を目指したいです。ものの寿命は人に大切にされるかどうかが一番重要だと思います。また家庭のライフスタイルは年月とともに変化していきます。それでも愛着がもてるか、前向きな想像ができるか、そんなことを考えて作り上げます。